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過払い金請求にデメリットなんかあるの?

過払い金請求すれば払いすぎた利息が戻ってくる可能性があります。でも、場合によってはデメリットになることもあるって知ってます?

 

お金が戻ってくるのにデメリットなんかないじゃん!

 

そうね。お金が戻ってくればメリットしかないわね。
でも、いつ請求するかでデメリットになったり、カードが使えなくなって困ることもあるのよ。

「あなたの借金が減るかも?」とか、「払いすぎたお金が戻ってくるかも?」などと、TVCMもよく流れていますよね。

 

2010年の法改正以前に存在した高利率の利息で払っていた利息がありました。

 

法改正後の利息制限法の金利との差額がグレーゾーン金利と言われるもので、請求すれば返還してもらえるのです。

 

「もしかしたら自分も過払い金があるんじゃないか?戻してもらえるなら請求しないと損だ!」と、思いますよね。

 

実は、場合によっては過払い金請求がデメリットになることもあります。やらなきゃ良かったと後悔しないように、デメリットになるケースを分かりやすくまとめました。

 

 

過払い金請求の期限はいつから?

 

「過払い金の請求は10年で時効になります。」と、ちょっと煽り気味のCMもあったりするので、過払い金返還請求の期限を知っておくと慌てなくて済みますよ。

 

法改正から10年ってことだろ?急がないと時効になるじゃん!

 

あんたは慌ててやっちゃうタイプかもだね!
法改正が2010年だから、もうすぐ10年が来ちゃうけど、そうじゃないのよ。

 

過払い金返還請求は、借金の完済後から10年です。

 

法改正から10年じゃないので、完済してから何年経っているかで、10年間近だったら急いだ方が良いですね。

 

たとえば、2018年1月に完済したなら、時効になるのは2028年の1月ってことです。

 

グレーゾーン金利が存在するのは法改正以前ですが、完済から10年以内なら、10年以上前に支払った利息も過払い金の対象になります。

完済から10年以内で過払い金が発生していれば請求すれば返還してもらえますが、法改正後は利息制限法による利率になっているので、過払い金は発生していません。

 

実際には、大手の消費者金融は、2007年頃に利率の改正を行っているので、借入時期によっては法改正前でも過払い金はないですよ。

 

過払い金がデメリットになるケース

 

払いすぎたお金を請求することでデメリットになるなんて腑に落ちない話ですが、そんなケースが存在します。

 

過払い金がデメリットになるケース
  • 返済中の借金で過払い請求したとき
  • クレジットカードで過払い請求したとき
  • 過払い金請求の費用がデメリットに!
  • 金融業者との折り合いがつかないとき
  • 過払い金請求した金融会社は利用できなくなる

 

どんな理由で過払い金がデメリットになるのか詳しく解説していきますね。

 

返済中の借金で過払い請求は要注意

 

過払い金を請求する時期によって、デメリットが発生することがあります。

 

過払い金を請求するタイミングは、以下の3通りですよね。

 

  1. 完済した借金
  2. 返済中の借金
  3. 債務整理するとき

1.完済した借金で過払い金返還請求

 

過払い金の返還請求は完済後にするのが基本なので、この場合はデメリットは発生しません。

 

過払い金の返還請求は、債務整理ではないので、信用情報機関に事故記録が残ることもないのです。

 

過去に高利の利息で支払っていた可能性があるなら、完済後10年以内に過払い金返還請求をすると良いです。

 

なるべく早い方が良いですよ。

 

もし、消費者金融業者が倒産したら、過払い金が発生していても取り戻すことができなくなります。

 

実際に、法改正直後に過払い金の支払いで、大手消費者金融の武富士が倒産した実例があります。

 

2.返済中の借金で過払い金返還請求

 

注意が必要なのは、返済中の借金で過払い金返還請求する場合です。

 

過払い金を借金の返済に充てて、借金がゼロになった場合は問題ありません。

 

過払い金を借金の返済に充てても借金が残った場合にデメリットになります。

 

なぜかというと、残った借金は債務整理することになるので、信用情報機関に金融事故として記録されるからです。

 

ブラックリストになるので、新たな借金ができなくなったり、手持ちのクレジットカードが使えなくなったりします。

 

債務整理するつもりがないなら、完済してから請求することですね。過払い金返還請求の時効は、完済後から10年なので十分間に合います。

 

「お金が戻ってくる。」「期限が迫っている。」などと勧誘されても、焦らなくて大丈夫です。

 

3.債務整理するときに過払い金返還請求

 

任意整理、個人再生、自己破産、特定調停などの債務整理をするときには、利息の引き直し計算をして過払い金があれば清算されます。

 

過払い金が発生すれば、借金が大幅に減ることもあるので、メリットしかないですね。

 

返済中の借金でも、債務整理をすることが前提であれば、信用情報機関に事故記録が残るのは承知の上でのことですからね。

 

クレジットカードの過払い金請求は要注意

 

クレジットカードには「ショッピング枠」と「キャッシング枠」がありますよね。

 

ショッピング枠は借金ではないので過払い金が発生するのは「キャッシング枠」です。キャッシングで過払いがあれば、返還請求をすれば取り戻すことができます。

 

このとき、注意が必要なのは、ショッピング枠に未払金がないかってこと。もし、未払いがあれば支払いしてから過払い金請求した方が良いですよ。

 

ショッピング枠に未払いがあるとどうなる?

 

ショッピング枠に未払金があると、発生した過払い金はショッピング枠の未払い金の支払いに充てられます。

 

その結果、キャッシング枠の返済ができず残ってしまうと債務整理することになり、信用情報機関に事故記録されるのでブラックリストになっちゃうんです。

 

ショッピング枠が未使用でも、過払い金でキャッシング残高がゼロにならなければ、債務整理になっちゃうのですけどね。

 

キャッシングは完済日が判断し辛い

 

長年キャッシングを利用している場合、過去に高利で支払った可能性はありますよね。

 

でも、クレジットカードのキャッシングって、借りたり返したりの繰り返しで借金残高がゼロの期間が存在するので、完済日が判断し辛いです。

 

一番最初にゼロにしたときが完済日ってことか?
それとも直近なのか?

 

一般的には、最後の取引になるから、直近の完済日でいいわよ。

 

借金残高がゼロになっていても、キャッシング契約を解約していなければ、継続して取引しているとみなされます。

 

金融会社によって取り扱いが異なりますが、解約した後に再契約した場合は、解約した分については過払い金請求できないと考えていた方が良いでしょう。

 

過払い金請求したクレジットカードは使えなくなる

 

過払い金でクレジットカードの借入残高がゼロになったとしても、そのカードは解約されるので使えなくなります。

 

公共料金などの自動引き落としで使っているカードで過払い金返還請求するときは、自動引き落としを別のカードに変更しておく必要がありますよ。

 

ETCカードも使えなくなるので、常時使用するカードで過払い金請求するときは、注意が必要です。

 

過払い金請求の費用がデメリットに!

 

過払い金返還請求の手続きを弁護士や司法書士に依頼すると費用がかかります。けっこう高額なので、過払い金が少ないと赤字になることもあり得ますね。

 

赤字になるくらいならしない方が良いよな!

 

だよねー!
弁護士さんの費用って、事務所によって違うから、赤字になるかどうかは料金設定次第だね。

 

過払い金の費用設定には以下のようなものがあります。

 

  1. 相談料
  2. 相談料は無料の法律事務所が多くなっているので、無料相談を利用しましょう。

     

    有料だと、5,000円程度かかります。

     

  3. 着手金
  4. 着手金は取らないところが多くなっています。特に完済後であれば、着手金0円のところが多いですね。

     

    成功してもしなくても支払うお金で、手続きを依頼したときに支払います。

     

  5. 基本報酬
  6.  

    基本報酬は、過払い金の調査や交渉など手続きにかかる費用で、1社につき4万円程度のところが多いですね。

     

    完済後の過払い請求では、基本報酬をとらない事務所もあります。

     

  7. 成功報酬
  8.  

    過払い金が回収できたときに、回収された金額に応じて支払う報酬です。

     

    スムーズに交渉できれば20%程度で、裁判になったときは少し割増しで25%くらいが一般的です。

     

  9. 減額報酬
  10.  

    返済中の借金の場合、過払い金で借金が減額されたときに、その額の10%程度が減額報酬となります。

     

  11. 事務手数料など
  12.  

    事務手数料や通信費などの実費です。

 

相談料は無料の事務所が多くなっているので、無料相談を利用すると良いですね。

 

完済後の過払い金請求だと、着手金や基本報酬を取らない事務所が増えています。成功するしないに関係なく発生する報酬なので、無料のところを選ぶと良いです。

 

成功報酬は、取り戻した過払い金に応じて20%~25%かかってくる報酬なので、赤字にはならないですね。

 

事務手数料などの費用は、基本報酬がある事務所では取らない場合もありますが、実費経費なので請求されるでしょう。

 

過払い金がどれくらいあるかによるのだけど、成功報酬と事務手数料だけでやってくれる法律事務所なら、赤字になることはないでしょう。

 

着手金が必要な場合は、赤字になることもあるので過払い金がどれくらいあるか、自分でシミュレーションしてみるのも良いです。

 

名古屋消費者信用問題研究会が無料で提供している利息計算ソフトなどで、シミュレーションできますよ。

 

利息制限法で定められている金利の上限は、借金の元金によって3段階あります。
・元金10万円未満:20.0%まで
・元金10万円以上100万円未満:18.0%まで
・元金100万円以上:15.0%まで

 

法改正以前は、出資法の上限金利は29.2%でした。その金利差がグレーゾーン金利で、過払い金として取り戻せるお金です。

 

過払い金請求は自分でした方がいいの?

 

弁護士や司法書士に依頼すると、費用がかかってしまうのなら、自分でした方が良いんじゃないって思いますよね。

 

もちろん、自分でできないことはないですが、消費者金融などの債権者との交渉ができるかどうかってことです。

 

弁護士や司法書士が交渉しても100%の回収は難しくなっているので、素人相手だと回収できる過払い金の額がかなり少なくなるでしょう。

 

金融業者との折り合いがつかない

 

金融業者からすると、1円でも多く支払いたくないですよね。過払い金の支払いで、倒産する金融業者もあるくらいですから、できるだけ少ない額で交渉をしてきます。

 

金融業者との折り合いがつかないときはどうなるんだ?

 

折り合いがつかなければ、裁判になるわね。
裁判しても100%取り戻せるとは限らないけどね。

 

弁護士や司法書士の中には、裁判にまでもつれ込むのを避けるため、金融業者よりで交渉を成立させる場合もあります。

 

なので、交渉力がある弁護士や司法書士に依頼することですね。

 

過払い金請求した金融会社は利用できなくなる

 

過払い金返還請求だけでは、信用情報機関に記録されないので、ブラックリストにはなりません。

 

ですが、各金融業者のリストには残るので、過払い金請求した金融会社は今後の利用ができなくなります。

 

過払い金請求デメリットまとめ

 

過払い金を完済後の借金で請求する場合には、デメリットはありません。

 

完済後から10年以内であれば手続きができます。

 

返済中の借金やショッピング枠に未払いがあるクレジットカードで過払い金の請求をすると、債務整理することになる場合があります。

 

債務整理になると、ブラックリスト入りしてしまうので要注意です。

 

過払い金返還請求を自分ですると、業者の言いなりで交渉成立してしまうことが多く、一般的に弁護士や司法書士に依頼した方が回収率が良いです。

 

ただ、手続き費用が高額なため、赤字になるようであれば、依頼してまで過払い金請求する意味がないですね。

 

自分で過払い金のシミュレーション計算をして、およその額でも把握しておいた方が良いですね。