MENU

会社が破産の危機を迎えたとき

会社が経営難になると破産の決断を迫られることがあります。

 

でも、従業員や取引先、お世話になっている方や家族のことを考えると、なかなか踏み切れないこともあるでしょう。

 

会社を破産させるなんて簡単には決断できないよな!

 

会社を破産させるって大変なことだからね。
でも、決断しなかったことで迷惑が大きくなったり、その後の生活が悲惨になることもあるのよ。

 

経営者は会社を潰したくないから、何とかしようとギリギリまで頑張ることが多く、これ以上継続できないとなったときには、倒産しかなかったりします。

 

特に、法人化していても中身は個人事業主と大差ない中小企業の経営者は、どうにもならなくなるまで自転車操業していることも多いですよね。

 

今回は、そんな会社の破産について、自身の体験を踏まえて、見切りのタイミングや代表者がやるべきことを取り上げています。

 

 

会社の破産を決断するタイミング

 

誰にも迷惑かけずに、会社を破産させることはできませんよね。でも、できるだけ影響を少なくしたいものです。

 

会社の破産は、支払不能になったときか、債務超過になったときと言われています。

 

でも、実際にはそんな状態になっていても、なんとか融資を受けることで、経営を続けていることが多いのではないでしょうか。

 

銀行が貸し渋りしているものの、交渉しだいで貸してくれたり、代表者個人のお金をつぎ込むこともあるでしょう。

 

なんとか乗り切って経営状態が好転すれば良いですが、会社も個人も資金が底を突き、融資がストップしてしまうと、どうにもならなくなります。

 

破産することさえできなくなる可能性もあるのです。

 

法人の会社の破産手続には、裁判所への予納金と弁護士費用で、数百万円の費用が必要になります。

 

会社の破産に追い込まれるまでには、経営難の時期が長期に続いていることが多いですよね。その時点で、破算も視野に入れて検討した方が良いです。

 

会社だけで資金繰りができなくなり、代表者個人のお金を流用しようかと考えはじめたたとき、一時押えにしかならないのなら、見切るときかもしれません。

 

個人的には、すっからかんになるまで頑張りすぎず、破産費用が捻出できるタイミングで見切ることだと思っています。

 

保証人への報告と謝罪

 

会社の借金は金額が大きいですから、保証人を求められることが殆どですよね。

 

破産すると、会社からは回収できなくなるので、保証人に支払い請求が行ってしまいますから、必ず事前に報告と謝罪することです。

 

場合によっては、保証人も自己破産することになるかもしれません。

 

保証人には多大な迷惑をかけることになるので、罵倒されることを覚悟のうえで、事情を話して謝罪することは欠かせないです。

 

会社の破産手続きを弁護士に依頼

 

会社の破産手続きを自分でするのは無理なので、弁護士に依頼することになります。顧問弁護士がいるなら早めに相談すること。

 

しかし、中小企業の場合、顧問弁護士などいない場合が多いですよね。弁護士に依頼する場合は、直接面談できる地元の弁護士が良いです。

 

弁護士が受任すると、債権者に受任通知を送付して、破算手続きに入ることを知らせます。

 

債権者は取り立てができなくなり、支払関係は一切ストップします。

 

銀行に借金がある場合は、預金口座も全て凍結されるので、会社は営業停止状態になります。

 

しかし、破産申立まで営業を継続したい場合もありますよね。その場合は、債権者に受任通知を送付せず、破算準備をする場合もあります。

 

大企業ならともかく、中小企業の場合は、破産申立より前に通知することは少ないようです。

 

実際に、弁護士から破産申立をしたとFAXで送られてくることが殆どだと、某銀行の支店長が言われていました。

 

従業員への対応が最優先

 

破産申立日まで、密かに準備をする場合、会社が破産することを、従業員に前もって知らせるかどうかという問題もありますよね。

 

事前に通知した場合、人の口は塞げませんから、破産申立することが社外に知れてしまうかも知れません。

 

また、従業員は、破産する会社で働く意欲が失せてしまいます。

 

会社が破産すれば、従業員は解雇することになるので、解雇の30日前には解雇予告をしないといけないという決まりがあります。

 

事前に通知しない場合は、解雇予告をしなかった30日分の給与を支払わないといけないので、最後の給料日には、2ヶ月分の給与を支払うことになります。

 

なので、会社を破産させるときは、破産費用に加えて、従業員の給与分を現金で確保しておく必要があります。

 

また、従業員が解雇された後の手続きに困らないように、雇用保険や社会保険の手続きも、遅滞なくしておくことです。

 

取引先への対応をどうするか

 

会社が破産申立をしたことを知った取引先の中には、怒鳴り込んでくるところもあるでしょう。

 

破産手続で、会社の資産は債権者に配当されますが、従業員の給与や税金の支払いが優先されるので、取引先にはほとんど配当されないのが一般的です。

 

取引先には、誠心誠意、謝罪するしかないですね。

 

破産申立後は事務的に坦々と進む

 

破産申立をするまでは、弁護士の指示で資料をそろえる必要があるので、やることがたくさんありますが、破産申立後は気抜けするほどやることはありません。

 

破産管財人との面談後は、事務的に坦々と進みますが、破算手続きは長期間かかるため、何の連絡もない日が続きます。

 

破産後の収入源を確保するための職探しをしたり、引っ越し先を探したり、代表者個人の破産後の再スタートを始めると良いです。

 

破産手続中に債権者集会が開かれますが、取引先などは破産した会社から配当されることが無いのを承知していることが多く、債権者集会に来ないところがほとんどです。

 

債権者集会は修羅場になる、などと聞くこともありますが、実際には、裁判官、管財人、弁護士、破産当事者だけで、5分~10分程度の状況説明で終わります。

 

破産手続が集結するまでには、1年以上かかることも多く不安になることもありますが、裁判所と破産管財人に任せておけば良いです。

 

会社の破産まとめ

 

会社を破産させることは、経営者にとって苦渋の選択です。

 

しかし、見切り時の判断を誤ると、多くの人にかける迷惑が大きくなってしまいます。また、代表者や家族の生活も悲惨になる可能性が高いです。

 

会社の破産手続には裁判所への予納金や弁護士費用が必要ですし、解雇する従業員の給与支払いもしなければなりません。

 

会社を破産させるなら、そのための現金が工面できるうちが見切りのタイミングです。

 

保証人や取引先には、大きな迷惑をかけることになるので、誠意をもって謝罪することです。

 

会社の破産手続きは複雑なので、弁護士に依頼した方が良いです。

 

破産申立後は事務的に坦々と進むので、代表者も破産後の再スタートを始めると良いです。

関連ページ

債務整理の相談をする前に知っておくべきことは何?
債務整理は法律の知識がない一般人では判断できないため弁護士などの専門家に依頼するのが一般的です。無料相談も多くなっているので、できるだけ有効活用できるように相談する前に知っておきたいことや準備することなどについて分かりやすくお伝えします。
債務整理は弁護士に依頼する方が良いの?費用や選び方のコツは?
債務整理を弁護士に依頼するとしたら、どんな弁護士を選べば良いのか、費用はどれくらいかかるのか迷いますよね。そこで、弁護士に依頼した方が良いのかどうか、費用や選び方のポイントなどについて分かりやすくまとめています。ご参考ください。
債務整理のデメリットを最小限にするにはどうすればいい?
債務整理にはデメリットが必ずあります。貸主に損をさせるのでペナルティは避けられないです。でも、リスクは最小限にしたいところ。あなたのリスクを少なくすることで貸主の損も少なくできます。今回はそんな債務整理のデメリットについてお話しします。
債務整理によるブラックリストは何年で消える?
債務整理をするとブラックリスト扱いで借入ブラックになると聞くと、いったい何年で消えるのか気になるところ。数年で消えるものと一生消えないものがあるので、債務整理をする際に注意したいですね。そんな債務整理によるブラックリストについてまとめました。
債務整理の費用が払えない?今お金がなくても支払える方法とは!
債務整理の費用が高くて払えないと諦めている方も多いですよね。お金がないから借金の支払いができなくなっているので、費用を捻出する余裕なんかないのが当然です。でも、払える方法があります。今回は、債務整理の費用を工面する方法を明かします。
仮想通貨で借金返済なんて無謀な賭けすると債務整理も不可能に!
仮想通貨で一発逆転で借金返済しようと購入資金のために新たな借金!それって本当に大丈夫ですか?仮想通貨が大暴落して返済どころか借金が増えただけなんてことにも!取り戻そうと深みにハマると債務整理することさえできなくなります。なぜかというと・・・。
任意整理にかかる期間はどれくらい?長期化するときの理由は?
任意整理は債務整理の中では比較的に短期間でできますが、状況によっては長期間になることもあります。その間に弁護士や司法書士から何も連絡がないと不安になりますよね。そんなとき、知っておくと安心な任意整理の期間や流れを分かりやすくまとめています。
個人再生すると車は手放すことになるの?残せるのはどんなとき?
個人再生しても車を残したい人は多いですよね。仕事や生活環境によっては車がないと困る場合もあります。個人再生で車が残せるか残せないかは、どんな状況で車を所有しているかによります。今回は個人再生するときの車の扱いについて分かりやすくまとめました。
自己破産の期間はどれくらい?手続き中にやってはいけないことは?
自己破産にかかる期間は、それぞれの状況によって異なってきます。長期間かかっても免責確定すれば借金から解放されますが、待っている期間は不安になることもありますよね。そこで今回は、自己破産にかかる期間の目安や手続き期間中の注意点をまとめています。
債務整理の期間はどれくらい?長引くとデメリットがあるの?
債務整理にかかる期間は、ひとり一人の状況で違いますが、どんなに早くても3ヶ月はかかるのが一般的で、場合によっては1年以上かかることもあります。もし、手続き終了までの期間が長引いた場合にデメリットになることがあるのか取り上げてまとめました。
債務整理をするとクレジット カードが使えないわけじゃない!?
債務整理をするとクレジットカードは使えなくなるというのが一般的です。ですが、必ずというわけでもなく、稀に使えることもあります。今回は、そんな債務整理とクレジットカードの関係についてお伝えします。
クレジットカードの家族カードは債務整理しても使える?利用時の注意点は?
債務整理をすると一定期間はクレジットカードが使えなくなりますが、そんな場合に家族カードを使うという手もあります。しかし、利用には注意も必要!今回は債務整理するとクレジットカードの家族カードはどうなるのか、注意点も含めてまとめています。
債務整理しても住宅ローンを払い続けて家を守るタイミングは?
債務整理をすると家を失うことになるのでは?という心配がありますよね。手段によっては家を手放すことになりますが、住宅ローンを払い続けて家を守れる方法もあります。そんな債務整理と住宅ローンの関係やタイミングについて分かりやすくまとめています。
債務整理2回目の難易度と何度もしないための注意点!
債務整理は2回目以降も何度でもできるけれど、回数が多くなるほど難易度が高くなります。また、過去にどの方法で債務整理したかでも違ってきます。2回目の債務整理の状況や何度も借金整理をしないための注意点について手段別に分かりやすくまとめました。
債務整理しても借入できる?可能な場合に注意することは何?
債務整理をすると借入ができなくなるのが普通です。ですが、債務整理中や債務整理後に借金が必要になることもありますよね。しかし、安易に借金してしまうのは危険な場合もあるので注意が必要!今回は債務整理中や債務整理後の借入での注意点をまとめています。
借金で離婚するときは負債を被るリスクに注意が必要!
旦那か妻のどちらかに借金があり、それが原因で離婚するときは借金はどうなるのか、そもそも借金を理由に離婚できるのか、どうしても被ってしまう負債はどんなものなのか、子供がいる場合に注意すべきことは何なのかなど、借金と離婚についてまとめています。
借金を時効で帳消しにするのは難しい!失敗すると悪化することも!
借金にも時効があり手続きをすることで借金を帳消しにできます。ですが、かなりハードルが高く難しい!さらに失敗すると事態が悪化することもあり得ます。そんな借金の時効について知らずに実行してしまうと後悔することなどをまとめています。
借金の裁判で届くのは特別送達郵便!その見分け方と対処法は?
借金が返済できず滞納していると裁判を起こされることがあり、裁判所から特別送達郵便が届きます。詐欺かもと無視すると一括返済請求が確定するので注意が必要です。借金の裁判で届く郵便物や裁判を起こされたときの対処法などについてまとめています。
借金返済の相談はいつ誰にすればいい?無料相談でも解決できる?
借金が返済できなくなったなんて誰かれなく相談できるものではないですよね。最近では弁護士なども無料相談を実施するようになっていますし、もっと身近な所でも相談できます。今回は借金返済を相談するタイミングやどんなことが解決できるかまとめています。
信用情報の回復を遅らせないために債務整理するときの注意点は?
債務整理でキズがついた信用情報の回復には一定期間かかりますが、対応しだいで予定より遅らせてしまうこともあります。将来的に住宅ローンなどの予定があると、できるだけ早く取り戻したいですよね。そんな信用情報の回復について注意点などをまとめています。
連帯保証人と保証人の違い!債務整理するとどんな影響がある?
保証人には、連帯保証人と普通の保証人があり責任の重さに違いがあります。保証人がついている借金を債務整理するとどんな影響があるのか知って事前に対応しておくことも大事です。そこで今回は、借金の連帯保証人と保証人の違いについてまとめています。
旦那が借金を隠してたことが発覚したとき妻が冷静にやるべきこと!
旦那が借金を隠してたことが発覚したら、金銭的に苦労することもだけど、なにより旦那の嘘が許せないし信用できない!もう離婚しかないと怒りに任せて結論をだすと後悔することになるかも。今回は、旦那の借金が発覚したとき冷静にやるべきことをお伝えします。
彼氏に借金があっても結婚して幸せになれる?別れる方がいい?
彼氏に借金があることが分かったら、幸せな結婚生活がおくれるのか心配になりますよね。彼氏の借金理由によっては別れる方が良い場合も!また、絶対やってはいけないこともありますよ。今回は、彼氏の借金が発覚したとき、冷静に考えることなどお伝えします。
親の借金は子供が相続する!親の離婚で絶縁しているときは注意が必要!
親が借金を残して死亡すると子供が相続します。親に借金があることを知っていれば対処方法がありますが、親の離婚などで絶縁しているときは、手遅れになることもあるのです。そこで、親に借金癖があるとき、子供の将来のためにしておくべきことをお伝えします。
fxで失敗すると借金してしまうのはなぜ?返せなくなったらどうする?
fxは借金してまでするものではないと分かって始めたはずなのに、返せないほどの借金をしてしまう人もいるのが現実。なぜfxで借金してしまうのか、返せなくなってしまったときにはどうすれば良いのかなどについて、まとめています。
ギャンブルが原因の借金は返済できなくなっても自己破産できない?
ギャンブルにのめり込み、多額の借金が返済できなくなると、自己破産しか方法がなくなります。しかし、ギャンブル原因の借金は自己破産できないと言われています。今回は、そんなギャンブルによる借金問題と自己破産の関係について取り上げてまとめています。
借金の取り立てを無視するとどうなる?最悪の事態を避けるには!
借金の取り立てを無視し続けると、給料や財産を差し押さえられることもあります。そんな最悪の事態にならないために対処できれば良いですが、払えないからと放置して取り立てが厳しくなってしまった場合の対処方法などを取り上げてまとめています。
夜逃げ後の生活は悲惨!逃げ回る生活より自己破産の方が断然イイ!
借金の返済に行き詰り、思い詰めてしまうと夜逃げした方が楽になれるんじゃないかと魔が差すことがあります。でも、夜逃げ後の生活は悲惨です。夜逃げするとどんな問題が起こるのか知れば、夜逃げしたいなんて思わなくなります。自己破産の方がマシですよ。